「認識」が形を生み出す
別のコラムでも述べましたが、形には、誰にも観測されず、ただそこに存在していた形と、私たちの認識によって形として立ち現れるものがあると考えています。
つまり私たちが「認識」する形の最小単位は「認識」という行為そのものになったりするのでしょうか。
星座は認識の形
星座は、人の認識によって生まれる形の一例として挙げられるかと思います。
星は元々物理的にはただのガスや塵の塊であり、星々は互いに何の関係もなくただ宇宙を漂う物質(形)です。
星座とは、ただの物質の配置を私たちが認識し、意味を見出したことで生まれた新しい形の概念です。
「認識」とは、秩序を見出そうとする脳の働きそのものであり、この「認識」によって初めて生まれる「形」が存在します。
したがって、私たちが「認識している形」の最小単位とは原子や細胞といった物質的なものではなく、
「これは何であるか」と定義しようとする、人間の「脳」の働きそのものであると言えるかもしれません。