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感覚で捉える形

感覚で捉える形

「形」を感じる感覚は、視覚だけに限りません。形は私たちの体の感覚によっても捉えることができます。

触覚で感じる形

目をつむっても触れることで形を認識できます。それは、手のひらや指先が、物体の凹凸や硬さ、なめらかさといった情報を捉えているからです。「触れる」という行為は、形を立体的に、そしてより深く感じることを可能にします。

私たちは五感を通じて世界を認識しますが、「形」を感じる感覚は、視覚だけに限りません。形は、触覚や聴覚、さらには内的な感覚によっても捉えられています。

聴覚で感じる形

音にも「形」を感じることがあります。「丸い音」や「尖った音」、「ざらついた音」といった表現は、音の周波数や波形を、視覚や触覚のイメージに変換している例です。音の広がりによって広大な空間の形を感じたり、耳から入る情報を独自に形として捉えられるからです。

内的な感覚で感じる形

私たちの身体も、「形」を感じることができます。バランスを保つとき、私たちは身体の重心や姿勢という「形」を無意識に認識することができています。

私たちは形を視覚からだけでなく、五感を駆使して様々な「形」を捉え、認識することができます。実態がない形も、形になり得るのです。